第6回 新潟リウマチナーシング・ケアの会 開催報告

C病棟 看護師

2025年1018日、新潟市のガレッソ新潟にて「第6回 新潟リウマチナーシング・ケアの会」が開催されました。

今回もWebとのハイブリッド開催となり、県内外から看護師の皆さんが参加されました。

【基調講演】

まずは、関西国際大学 保健医療学部 看護学科 准教授の房間美恵先生より、

「日本のリウマチ看護における課題~全国調査の結果から~」と題したご講演がありました。

全国の看護師を対象とした調査結果をもとに、リウマチケアにおける看護師の困難や課題が、

『コミュニケーション』『理解』『専門知識』『システム』『連携』という5つの視点から丁寧に整理されていました。

日々の実践の中で感じていた小さな違和感や迷いが、整理されていくような内容で、

看護の現場を改めて見つめ直すきっかけになりました。

【実践報告】

基調講演を踏まえて、当院から佐久間あゆ美副看護師長と土岐サトミ主任看護師が実践報告を行いました。

佐久間副看護師長は「患者とスタッフへの教育を振り返り、見えたより良いリウマチケア」というテーマで、

センターでの基礎療法プログラムやBIO導入指導、スタッフ教育の工夫などを紹介し、

継続的な支援の実践を通して見えてきた課題と取り組みを共有しました。

土岐主任看護師は「つなぐ・支える・伝える——退院支援における連携とコミュニケーション」というテーマで、

病棟での退院支援の取り組みを通して、患者さんの生活背景に寄り添いながら、

医師や多職種、地域との連携をどう築いていくかについて報告しました。

【パネルディスカッション】
その後のパネルディスカッションでは、Zoom投票機能を活用しながら、

参加者の皆さんの声をリアルタイムで共有しました。

「患者の理解をどう支えるか」「専門知識をどう育むか」など、

現場の悩みや工夫を持ち寄りながら、活発な意見交換が行われました。

参加者からは、「日々の業務にすぐに活かせる内容で勉強になった」

「看護の課題を俯瞰することで、自分の職場で何に取り組むべきかが明確になった」

「とても貴重なご講義だった」などの声が寄せられ、

実践に根ざした学びの場として、充実した時間となりました。

これからも、リウマチ看護に携わる仲間同士が、実践を持ち寄り、語り合いながら、

現場のケアを少しずつ育てていけるような場を、大切にしていきたいと思います。

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